「 たばこと体力 」(2013年12月16日)

☆ 健康あれ・これ 第138回
  「 たばこと体力 」
            健康科学総合センター健康開発部長 村本 あき子

 あいち健康プラザで実施する健康度評価(メディカルチェック)では、生活習慣問診の一環として、喫煙状況をうかがっています。
 診察のとき、禁煙された方にたばこをやめた理由を尋ねると、「久しぶりに身体を動かしたら、すぐ疲れてしまって体力低下を実感した。それでやめようと決心した。」など、体力の変化を実感することが禁煙のきっかけになった、というお話をしばしば聞きます。

 たばこを吸っていると体力が落ちる、というのは本当なのでしょうか。あいち健康プラザで簡易健康度評価を受けた男性の体力測定結果について、「喫煙者」と「非喫煙者」を比較しました。

 簡易健康度評価の体力測定では、踏み台昇降運動(全身持久力)、上体起こし(筋持久力)、長座体前屈(柔軟性)の3種目を実施します(注1)。このうち、上体起こしでは30秒の間に腹筋運動が何回できるかを測定しています。
 結果をみると、「40歳代、喫煙者」で平均17.3回、「40歳代、非喫煙者」では18.3回、「50歳代、喫煙者」で14.8回、「50歳代、非喫煙者」では17.0回でした。
 40歳代、50歳代のいずれにおいても非喫煙者では喫煙者に比べて筋持久力が高いこと、「40歳代、喫煙者」の筋持久力は、「50歳代、非喫煙者」とほぼ同じ結果であり、たばこを吸っている40歳代では、たばこを吸っていない50歳代程度に筋持久力が低下している(約10歳分、体力が落ちている)ということになります。

 簡易健康度評価は、体力測定のほかに生活習慣問診、身体計測(身長、体重、腹囲)、血圧測定も行います。予約なしで、トレーニングルームが開いている時間ならいつでも受けられ、結果説明まで含めて約1時間で終了するお手軽なコースです(注2)。
 たばこを吸っていて体力低下が気になるあなた、一度体力をチェックしてみて、禁煙のきっかけにしませんか?あいち健康プラザのヘルスチェックルームでは、禁煙サポートも行っています。

注1: 60歳以上では、10m歩行速度、握力、長座体前屈、開眼片足立ち(平衡性)の4種目を測定します。詳しくは、あいち健康プラザホームページ(www.ahv.pref.aichi.jp/)をご覧ください。トップページの「参加しよう」のバナーから「健康度評価」に入っていただきますと、詳細を紹介しています。
注2: 職場や地域の集まりなど団体(最大1日100人程度まで実施可能です)で受けていただくこともおすすめです。体力測定等の結果を今後の健康づくりに活用しませんか。お申し込み・お問い合わせは、予約センター(0562-82-0222)までお申し付け下さい。皆様のご参加を心よりお待ちしております。