「憧れの70歳代」(2014年2月16日)

☆ 健康あれ・これ 第142回
  「 憧れの70歳代 」
           健康科学総合センター健康開発部長 村本 あき子

 毎年1回、あいち健康プラザにメディカルチェック(健康度評価)を受けに来てくださる方がいます。70歳代のAさんは20年以上前に、愛知県健康づくりリーダーに登録されています。
 先日の診察時に、日ごろの生活をうかがうと、「一年中ほぼ毎日、午前と午後、地域の健康体操教室の指導が入っています。その合間をぬって、介護施設での軽体操ボランティアにも出かけます。」
 さぞかし、お忙しくて、大変だろうと思ったのですが、表情はとても活気に満ちていて、お肌もツヤツヤ。この活動があるから、自分も元気でいなければ、と思うし、毎日待っていてくれる人達がいるから、絶対に風邪などひいていられない、と健康管理に大変気を使われているそうです。

 後進の育成にも熱心で、体操教室参加者のうち、「この人なら」と思う方に、健康づくりリーダーの登録研修(注:)を受けるように勧め、Aさんの紹介で既に何人もリーダーが誕生しているのだとか。「自分の体操教室の生徒さんが満員になると、後輩に任せます。そうすると任された人も、より良い指導をしようと一生懸命になる。若い人が育ってくると、こちらにとっても刺激になり、お互いに切磋琢磨するようになる。うかうかしていられない、と思う気持ちが自分を前に向かわせています。」とお話しくださいました。

 体操の指導技術を高めるのと同時に、健康づくりに関する最新情報を仕入れておくことも重要で、リーダー再教育研修会はその絶好の機会だと話されました。この研修会は毎年6回、偶数月にあいち健康プラザにて開催しているもので、健康づくりリーダーに登録している方、保健所や保健センターの健康教育担当者を対象に、健康づくりの知識・技術をブラッシュアップするための研修会と位置づけているものです。
 例えば、去る2月6日の研修会では、当施設の保健師から「たばこの害について正しく知ろう!」と題した講義を行った後、愛知医科大学運動療育センターから講師をお迎えして、肩こり予防のストレッチと運動の実技指導がありました。

 そして、年に一度の健康度評価受検は、自分の現在の健康状態を点検するために続けていらっしゃる、とのこと。体力測定の結果をみると、昨年から維持できている種目にまじって、年齢に逆らって向上がみられる種目もありました。

 自らの健康管理をしながら、健康づくりの指導者として活躍し、地域で健康づくりの輪を広げる・・・Aさんと話していると、こんな70歳代って素敵だな、と憧れを抱きます。

 注: 愛知県では「健康づくりリーダー」の研修・登録事業を、昭和62年から継続実施しており、平成24年度末現在、2,094人の登録があります。
   リーダーはそれぞれの地域で、のべ20万人以上を対象に、健康体操の指導や、市町村等が主催する事業など様々な行事・イベントの場面で、健康づくりのボランティアとして活躍しています。平成26年度も9月から11月にかけて、あいち健康プラザにて当研修会を開催する予定です。