JICA草の根技術協力事業(地域提案型)における専門家派遣のため、6名の専門家を中国へ派遣しました。[ 平成24年5月3日(木)~平成24年5月9日(水) ]

愛知県健康づくり振興事業団は、平成23年度より年に1度ずつの中国への専門家派遣と日本への研修員の受入れを通して、中華人民共和国 河北省 石家庄市にある石家庄市疾病予防コントロールセンターに対し、生活習慣病予防対策事業の企画・立案・実施・評価を行う体制づくりの技術支援を行っています。

今回は、2回目の専門家派遣です。このページでは、その一部を紹介します。

生活習慣病予防研修会1日目 【5月5日(土)】

健診データをどう解釈するか、生活習慣改善と検査値変化との関連について、食習慣改善による効果の理解、運動指導についての理解を深め、実践的な保健指導と継続支援の方法を伝えることを目的とし、石家庄市医療従事者60名を対象に生活習慣病予防研修会を実施しました。

1日目は、津下センター長による日本における生活習慣病対策やあいち健康プラザの活動内容の紹介、村本健康開発部長による生活習慣病予防の観点からの健診データの見方の説明、松尾技師による食習慣改善の工夫等の説明を行いました。

講義による説明に加えて、2回のグループワークを行い、個人ワーク、グループ討論、発表を通して実践的な知識を伝えました。

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生活習慣病予防研修会2日目 【5月6日(日)】

2日目は、尾関主事による運動指導の流れについての説明とウォーキングを中心とした実技指導、栄口技師による保健指導のポイントの説明を行いました。

講義と実技に加えて、参加者同士が保健指導のロールプレイと互いの指導に関する意見交換を行い、実務での活用に結びつくような指導方法を伝えました。

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現場指導 【5月7日(月)】

現場での実践的な指導方法を伝えることを目的として、阜康社区コミュニティヘルスセンターにおいて、実際の保健指導を行いました。

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愛知県における健康長寿施策の紹介 【5月7日(月)】

愛知県における健康長寿施策を石家庄市の健康づくりに役立ててもらうことを目的に、愛知県健康福祉部健康担当局健康対策課の田口課長補佐より愛知県における健康長寿施策についての講義を行いました。

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井ケイ県の衛生室と小学校の視察 【5月4日(金)】

2200年の歴史があり、背水の陣でも知られる井ケイ県の衛生室や小学校を視察し、意見交換を行いました。

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専門家派遣を終えて

私たちが大切にしている「対象者の生活目線から考え、対象者自身がやってみたくなる保健指導」が、中国の国民性や価値観の中に受け入れられるのかどうか、初めは不安がありました。しかし、研修会での医師達の熱心な姿、研修会翌日に行った個別保健指導を見学、意見交換しようと集まった医師達の多さに大変驚きました。グループワークやロールプレイ等を通じて、もっと保健指導スキルを磨きたいという要望も多く、私たちが伝えたかったことが「国が違っても伝わった」という手ごたえを感じました。自動車の増加や高層ビルの建設等の産業発展と共に、健診システムや健康教育の導入もどんどん進んでいます。広大な中国だからこそ抱える地域格差は未だ大きな課題ですが、中国の生活習慣病予防対策に対する熱意や急速な発展を身をもって感じた大変有意義な1週間でした。

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