斎藤茂太流STRESS(ストレス)発散法(2006年8月1日)

「斎藤茂太流STRESS(ストレス)発散法」

           健康科学総合センター長 富永祐民

斎藤茂太氏は歌人で精神科医の故斎藤茂吉のご子息(1916年生まれ)で、ご自身
も精神神経科医で、現在は精神神経科斎藤病院の名誉院長を務めておられます。同氏
が本年4月号のPHPに「日本人は、世界一ストレスをためやすい人種」と題する記事を書
いておられました。それによると、ドイツ人と日本人は、最も勤勉な人種だといわれており、
中年以上の日本人には規律正しく、働き者で、きまじめな人が多いと言われています。
しかし、同じ日本人でも何事も一生懸命やり遂げようとする人(精神医学では「粘液気質」
の人)は、ついついがんばりすぎて、ストレスをため、ストレスにやられやすいそうです。
斎藤茂太氏の父の斎藤茂吉氏は典型的な粘液気質で、几帳面で神経質、完璧主義の超
まじめ人間であったそうです。これに反して同氏の母は自由奔放、楽天的かつ外向的で、
あれこれ悩まず、一つのことにとらわれずに行動され、落ち込むことも少なかったそうです。
これからみても生まれつきストレスをためやすい性格の人とためにくい性格の人があるよ
うです。斎藤氏は持って生まれた性格を変えることは困難で、せめて粘液質のストレスを
ためやすい人は英語のSTRESSを頭文字にした6つのストレス軽減法を勧めています。

Sports:スポーツはたしかに仕事上のストレス発散に役立ち、体の健康づくりにも役立ち
ます。
私はスポーツと言えませんが、散歩で済ませています。

Travel:旅行すると、日常の仕事や家庭から解放され、ストレス発散に役立ちそうです。私
も頻繁に旅行に出かけていますが、確かに小旅行でもストレス発散に役だっているようで
す。

Recreation:映画、読書、音楽など、趣味的なレクリエーションもストレス発散に役立つこ
とは間違いありません。

Eat:食べることは癒しにつながるそうです。時々外食したいですね。

Smile:笑いはストレス発散に役立つことは確かで、NK活性を高めるなど、感染症の予防、
がん予防(再発予防)にも役立つと言われています。

Sleep:ストレス発散の最後の逃げ道(ただし、一時的な回避)は睡眠です。

 完璧主義の人は要求水準が高く、仕事を完全にやり遂げようとします。このような人は
少しの不備や欠陥も許せず、完全を追求しますから、相当がんばらなければいけませんし、
いい仕事ができても満足しないかも知れません。斎藤氏は80%主義を勧めています。とり
あえず、80%がクリアーできればこれで一応は合格ですし、さらに上の90%をねらって楽
な気持ちで仕事を継続することができます。斎藤氏の奥様は毎年斎藤氏の誕生日にカード
を送っておられるのですが、昨年のカードには「40%の妻より」と書いてあったそうです。
これは斎藤氏が日頃から奥様のことを「60%」と揶揄しておられたので、奥様が先手を取っ
て20%割引されたとのことです。このような奥様のユーモアが斎藤氏の気持ちを明るくした
そうです。ちなみに、私は昔から要求水準が低く、「70点主義」をモットーにしています。
60点を合格ラインとすれば、70点なら一応合格ですし、80点程度の仕事ができれば満足
です。これに反し、要求水準が90点位の高い人ではたとえ80点とっても、10点低かった
と残念がり、ストレスがたまってしまいます。さて、Eニュースの読者の皆様は何点(%)主義
ですか?