Vol.98(2006年6月16日配信)

あいち健康プラザEニュース Vol.98(2006年06月16日)

 あいち健康プラザEニュースは、手軽に役立つ健康情報とあいち健康プラザ
の情報を皆さんにお届けするため、月に2回(毎月1日及び16日前後)発行
するメールマガジンです。

Vol.98の内容

☆ 健康づくりと生活習慣病予防こぼれ話48
「EDと生活習慣」
健康科学総合センター長 富永祐民

☆ 健康一口メモ
「カビ対策をしよう」
   健康科学総合センター健康促進部 山下晋

☆ あいち健康プラザのイベント情報

☆ 健康開発館だより 
  「健康づくりへの取り組み、なにか始めていますか?」
   健康科学総合センター健康開発部 管理栄養士 江崎千恵 

☆ 情報ライブラリーのおすすめ図書
   健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正 

☆ 編集後記
   健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正

☆ 配信案内

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☆健康づくりと生活習慣病予防こぼれ話48

 「EDと生活習慣」

  健康科学総合センター長 富永祐民

ED(erectile dysfunctionの略)は医学の専門用語で、勃起障害、インポテンス
のことです。俗に老化は「目・歯・まら」の順に進むと言われていますので、勃
起障害は老化現象の一種であるとみられます。「まら」は魔羅・摩羅・末羅とも
書き、梵語のmaraで、仏教修業を妨げ、人の心を惑わすもの、つまり、陰茎を
指しています。

 私は長年陶芸を趣味としています。数年前の陶芸仲間の新年会で酒が回っ
た頃、トラックの運転手をしている五十歳位の男性が「先生、たばこをやめたら
息子は元気になりますかね?」と尋ねた。私は即座に「ええ、もちろんです」と
答えました。喫煙は健康へいろいろな影響を及ぼしていますが、勃起障害(イ
ンポテンス)もその一つなのです。以前にアメリカで作られた反喫煙テレビコ
マーシャルで、たばこをくわえた男性の前をグラマーな美人が通り過ぎ、その
男性の目が美人を追っている最中に口にくわえたたばこがグニャッと垂れ下が
ってしまい、男性はばつの悪そうな顔をしたのを見ました。たった数秒の無言
劇でしたが、よくできていると感心しました。

 勃起障害の男性は全国で約1130万人いると推定されていますが、実際に
泌尿器科を受診しているのはその内の約5%位とのことです。年齢層は20代
から80代と幅広く、その原因は、ストレスなどの精神的なものと思われがちで
すが、生活習慣が深く関わっていることが明らかにされています。勃起障害に
関する学会も存在しているのです。1978年にはインポテンス研究会が組織
されましたが、1989年には日本インポテンス学会に昇格し、1994年には
「日本性機能学会」に改称され、現在に至っています。この学会の会員数は約
780名で、平成13年には専門医制度も導入されたそうです。

 昨年開催されたEDに関するセミナーでは、米国カリフォルニア大学泌尿器
科のトム・F・ルー教授が米国で行われた生活習慣とEDに関する大規模な疫
学研究の結果を紹介しました。すなわち、定期的な運動はEDのリスクを30
%下げ、逆に肥満はEDリスクを30%上げること、喫煙、飲酒、テレビ鑑賞も
EDのリスクを上昇させること、慢性的な疾患にかかっていないで、定期的に
運動している男性ではEDのリスクが最も低いと報告しています。また、フィン
ランドで行われた疫学調査でもEDリスクは肥満で1.7倍、喫煙で1.5倍高
くなっていたと報告しました。さらに、ボストンで行われた疫学研究から、ED
の予防のためには、若い時から健康的な生活習慣を始め、定期的に運動し、
喫煙をやめ、飲酒も控えめにすると、心臓病などの予防とともにEDも予防で
きると説いています。イタリアで行われた勃起不全を有する肥満男性を対象と
した予防研究では、生活習慣の改善によって約3分の1の患者でEDが改善し
たそうです。
 
 ちなみに、最初に紹介した陶芸仲間は翌年の新年会で「先生、たばこはや
めました」と報告したので、「調子はどうですか?」と尋ねましたら、「はい、
おかげさまで」と答えました。 




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☆健康一口メモ

 「カビ対策をしよう」
 
  健康科学総合センター健康促進部 山下晋

高温多湿の日本。特に、梅雨から夏にかけてはカビやダニが発生しやすい季
節です。

 カビは温度・湿度・栄養・酸素の4つの条件がそろうと増えはじめます。特に
温度が28度、湿度が70%前後になると繁殖が活発になります。栄養源は食
べ物や人間のアカのほか、たたみや布、洗濯機やエアコンなどの電化製品も
大好物です。カビは食中毒だけでなく、抵抗力が弱い高齢者などの肺や肝臓
を害したり、子どもたちのアレルギーの原因になるものもいます。家の中では
特に浴室、エアコン、冷蔵庫、窓のまわり、押入れ、家具の裏側、水槽や観葉
植物がある部屋、下駄箱などに多く分布しています。

カビ対策の基本は換気です。晴れた日は窓を開けて風を通しましょう。また、
押入れのふすまも開けるようにしましょう。さらに、湿度を抑えることが基本で
すから、結露ができないようにし、結露が出たらこまめにふき取ることが必要
です。また、やむを得ず、室内干しをする場合は、脱水を強めにしましょう。
エアコンの除湿機能や除湿機のそばで干し、さらに洗濯物に扇風機や冷暖
房の風を直角に当てるなど工夫をしましょう。

健康科学館の展示室2「くらしの健康アドバイス」では、さらに詳しく対策法を
紹介しています。また、あなたの家のカビ・ダニ・結露の危険度をチェックする
コーナーもあります。本格的な梅雨シーズンの前に、ぜひお越し下さい。



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☆あいち健康プラザのイベント情報

●6月18日(日)「県民健康の日」記念イベント、開催迫る!
金管演奏、ダンスパフォーマンス、野菜や果物にまつわるクイズ、カレンダー
づくり、骨密度測定・・など、内容いっぱい!
梅雨時のお楽しみに、いかがですか?
詳しい内容はこちらをクリック→
http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000002500/hpg000002491.htm


●栄養教室のご案内
あいち健康プラザでは、料理から健康づくりを学ぶ栄養教室を開催しています。
初回の7月15日(土)は、例年の人気コーナー「野菜たっぷりのケーキ」が
早くも開催されます!
詳しい内容はこちらをクリック→
http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/menu000000300/hpg000000289.htm


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☆健康開発館だより

 「健康づくりへの取り組み、なにか始めていますか?」

  健康科学総合センター健康開発部 管理栄養士 江崎千恵


みなさんは「健康日本21あいち計画」をご存知ですか?これは、国の「21世
紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を元に、すべての愛知県民が
健康で生きがいを持って生活できる活力ある社会を実現するために作られた
計画です。働きざかりの死亡を減らし健康寿命を延伸、生活の質を向上させ
るためには生活習慣病の予防が不可欠です。平成13年3月につくられた「健
康日本21あいち計画」では、生活習慣病の原因である食事の乱れや運動不
足などの生活習慣に関する分野について、県民や社会全体が2010年まで
に取り組むべき具体的な目標(10分野89項目114指標)を定めています。
その後5年経ち、昨年中間評価を行いました。

 10分野のうちの1つである「栄養・食生活」分野をみてみると、23指標のう
ち改善された指標が11指標、悪化した指標が10指標であまり改善が進まな
かった分野となっています。悪化した指標のなかに、「1日当たりの野菜の摂
取量を増加させる」があります。策定時には292g摂取していたものが、中間
評価時には235gと残念ながら減少しています。野菜には、がん予防や循環
器疾患の予防となるカリウム・食物繊維・抗酸化ビタミンが多く含まれることか
ら、1日に350g~400gの摂取が必要と推定されており、目標値は350g
となっています。目標を達成するためには、野菜をしっかり食べることが大切
ですね。でも、そんなにたくさんの野菜は食べられない・・・では、
どうしましょうか?

 味噌汁やスープなどの汁物や鍋料理に野菜をたっぷり入れる、酢の物にと
り入れてみる、メインのおかずのつけ合わせを野菜で増やしてみるなどの工
夫もいいと思います。また、今までの食事に毎食必ず野菜料理を1品以上つけ
加えるというのはいかがでしょうか?品数が多くなるのは嬉しくなりませんか?
 今回は野菜のことのみを書きましたが、健康づくりへの取り組みにはいろい
ろなものがあります。まずはなにかひとつ始めてみませんか?
 「健康日本21あいち計画」には県民の健康づくりに必要な情報が盛り込ま
れています。インターネットのホームページ
(http://www.pref.aichi.jp/kenkotaisaku/kenkonippon/index.html)をご覧くだ
さい。もっと詳しく知りたい方は、お近くの保健所や保健センターに足を運ん
でいただくとよいでしょう。市町村ではそれぞれのまちごとにさらに具体的な
計画を作って活動しています、あいち健康プラザでも公開講座や教室、イベ
ントなどで21計画を推進しています。さあ、21世紀を健康にすごしましょう!
 

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☆情報ライブラリーのおすすめ図書
 健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正 

6月の情報ライブラリーのテーマは、「歯の健康」です。
 今号も、前号にひきつづいて、歯にまつわる書籍を何冊か紹介していきたい
と思います。


・「30代からでも間に合う! 歯のトラブル知らずになる本」 
                   中村輝夫(2003/8 山海堂)
 タイトルからして、今からでも間に合うのか?という心境にさせてくれますが、
各章の扉のページには、「江戸時代の町民はどんな歯磨き剤を使っていたか?」
「歴史上の人物で高齢になっても歯が健全だったのは誰か?」など、面白いクイ
ズで楽しませてくれます。
 もちろん、正しい歯磨き方法は満載です。


・「歯が痛くない時に読む本」 塩田博文(1993/10 砂書房)
 歯が痛い時に読んでいては遅い、という意味でこのタイトル。
 中身は、上手な歯医者のかかり方や、入れ歯とさし歯、治療費のことなど、
歯が痛くなってからのことがいっぱい書かれています。
 確かに、痛くないうちに読んでおけば、防げることばかりですね。


・「ヒトはなぜ虫歯になるのか」 実方藤男(1997/08 ダイヤモンド社)
 虫歯が菌によるものだということは知られていると思いますが、昔から言わ
れている「甘いものはよくない」ということが、「ホントだったんだ・・」と
いうことがよくわかります。でも、歯磨き剤が必ずしも有効ではないことは、
読んでみないとわかりませんね。



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☆編集後記
 健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正

 18日に開催されます「県民健康の日」イベントの、「親子でクッキーづくり
体験」「チャレンジ!対戦ドミノ」コーナーへ、たくさんのエントリーをいただ
き、ありがとうございました。
 運良く当選された方はもちろん、残念ながら外れてしまった方も、当日楽しん
でいただけるように準備をすすめています。
 日曜日なので、是非足を運んでみてくださいね。


 「あいち健康プラザEニュース」へのご意見・ご要望をお待ちしております。

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☆配信案内

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