Vol.109(2006年12月1日配信)

あいち健康プラザEニュース Vol.109(2006年12月01日)

 あいち健康プラザEニュースは、手軽に役立つ健康情報とあいち健康プラザ
の情報を皆さんにお届けするため、月に2回(毎月1日及び16日前後)発行
するメールマガジンです。

Vol.109の内容

☆ 健康づくりと生活習慣病予防こぼれ話59
「御茶漬けでも食べ方次第で肥る!」
健康科学総合センター長 富永祐民

☆ 健康一口メモ
 「ウォーミング・アップのすすめ」
   健康科学総合センター健康開発部 運動指導員 尾関拓也

☆ あいち健康プラザのイベント情報

☆ 健康開発館だより 
  「忘年会シーズン到来です!!」
   健康科学総合センター健康開発部 保健師 村田緑    

☆ 情報ライブラリーのおすすめ図書
   健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正  

☆ 編集後記
   健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正 

☆ 配信案内

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☆健康づくりと生活習慣病予防こぼれ話59

 「御茶漬けでも食べ方次第で肥る!」

  健康科学総合センター長 富永祐民

 前号のE-ニュースの本欄で、「サン・サン」と「ハチ・サン」など、肥満を解消
する話を紹介しましたが、今号も肥満に関する話です。本欄の10月1日号で
肥満に関するこぼれ話を2,3紹介しました。すなわち、早食いの人は肥りやす
い、夕食時間が遅いと肥りやすいことを紹介しましたが、今回はお茶漬けを食
べても食べ方によっては肥ってしまうという滑稽な昔話です。
今年の5月15日付の中日新聞に、森村宗冬氏の「食べる日本史」の記事の中
に、宇治拾遺物語の「三条中納言、水飯の事」というマンガ付の面白い記事が
ありました。早速、詳しい話が知りたいと思い、図書館で宇治拾遺物語を借り、
「三条中納言水飯の事」の部分を読みました。原文は少しわかりにくいのです
が、現代語に翻訳するとリアル感が消えてしまいますから、古語の復習も兼ね
て我慢して読んでみて下さい。

 これも今は昔、三条中納言という人ありけり。三条右大臣の御子なり。才か
しこくて、もろこしの事、この世の事、みな知り給へり。心ばえかしこく、肝ふと
く、をしからだちて(押しが強くて)なんおはしける。笙の笛をなん極めて(上手
に)吹き給ける。長(身長)高く、大に太りてなんおはしける。
 ふとりのあまり、せめて(はなはだしく)苦しきまでに肥え給ければ、薬師(く
すし=医師)重秀を呼びて、「かく、いみじう肥るおばいかがせんとする。
立居などするが、身の重く、いみじう苦しきなり」との給えば、重秀申しやう、
「冬は湯漬け、夏は水漬けにて物を召すべしなり」と申しけり。
 そのままに召しけれど、ただ同じように肥ふとり給ければ、せんかたなくて、
又、重秀を召して、「いひしままにすれど、そのしるしもなし。水飯食て見せん」
との給いて、おのこども召すに、さぶらひ(侍)一人参りたれば、「例のように
水飯してもて来」といはれければ、しばしばかりありて、御台もて参るを見れば、
・・・中略・・・、中の御盤に白き干し瓜三寸ばかりに切て、十ばかり盛りたり。
又、すしあゆ(鮨にした鮎)のおせくくに(意味不明)ひろらか(平ら)なるが、尻
頭(尾頭つき)ばかり押して三十ばかり盛りたり。

・・・中略・・・

 鋺(金属製の碗)を給れば、かいに御ものをすくひつつ、高やかに盛り上げて、
そばに水をすこし入りて参らせたり。殿、・・・中略・・・、干し瓜を三きりばかり食
ひ切りて五六ばかり参りぬ。次に鮨を二きりばかり食切りて五六ばかりやすら
かに(むぞうさに)参りぬ。次に炊飯を引き寄せて、二たびばかり箸をまはし給
ふと見るほどに、おものみな失せぬ。又(もっと)とてさし給はす。
さて、二三度に、ひさげの物皆になれば(皆なくなったので)、又、提に入りても
て参る。秀重、「水飯をやくと(もっぱら)召すとも、このぢやうに(このように)召
さば、さらに御ふとりなをるべきにあらず」とて逃て去にけり。されば、いよいよ
相撲などのやうにてぞおはしける。

 三条中納言のお茶漬けにして食べても、たくさん食べれば肥ってしまうとい
う当たり前の話ですが、昔から上流階級では立ち居振舞いが苦しくなるほど
肥っていた人がいたことは驚きです。奈良時代、平安時代の上流階級のふく
よかな女性も栄養がよかったからだと思われます。薬師の重秀はダイエット
のために「(あまりカロリーの高い鮎鮨などを控えて、)あっさりしたお茶漬け
でも食べればよいでしょう」と言ったつもりが、同じ食べ物を“お茶漬けにした
だけ”であったので、ダイエットに成功しなかったという笑い話です。

 お茶漬けは曲者で、よく噛まずに流し込むことができますので、早食いと同
じように、血糖値が上がり空腹感が消えるまでにたくさん食べ過ぎるきらいが
あります。名古屋名物のひつまぶしも、2,3杯目をお茶かだし汁をかけて食
べると、苦もなく800kcal以上のうなぎ+ご飯をたべることができるので、要
注意です。



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☆健康一口メモ

 「ウォーミング・アップのすすめ」
 
  健康科学総合センター健康開発部 運動指導員 尾関拓也

 みなさん、寒い時期になり、建物の中にいる時間が多くなっていませんか。
大人になっても、子供の頃のように寒さに負けず、外で積極的に体を動かしま
しょう。

 とはいっても、いきなり速足で歩き出したり、走ったりするのは危険です。
運動前には、「ウォーミング・アップ」が大切です。

 安静の状態から急に運動を始めると、からだの機能は急激な変化を起こし、
心拍数、血圧が急上昇し、心臓・血管系に急激な負担をかけます。また、体温
が低いままなので、筋肉や腱などの運動器の障害も起こりやすくなります。

 安全で効果的に運動を行なうため、運動前には「ウォーミング・アップ」を行
ないましょう。ゆっくりとした歩行から始め、徐々に速度を上げ、心臓を運動に
慣らします。体が温まったら、ストレッチングや体操をして、筋肉や腱を伸ばし、
関節の動く範囲を広げましょう。15分程度かけると筋肉も温まり、運動を行な
うために最適な状態になると言われています。時間がない人も、少なくとも5分
程度のゆっくり歩行と主運動で使用する筋肉を伸ばす習慣をつけるとよいでし
ょう。

 運動後も、5分程度のゆっくり歩行とストレッチングで「クーリング・ダウン」を
行い、運動後のめまいや立ちくらみを防止し、翌日、翌々日へ疲労を残さない
ようにしましょう。汗をあまりかかない季節ですが、水分補給もお忘れなく。

 「健康は、汗する人への贈りもの」です。外で元気に運動をして、寒い冬を乗
り切りましょう!!



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☆あいち健康プラザのイベント情報

◇今年の冬休みは、NINJAになろう!◇
●健康科学館冬の特別展示「なりきり!忍者道場」
 平成18年12月23日(土・祝)~平成19年3月4日(日)
 忍者に必要なのは、知力・体力・集中力。
 キミも、忍者道場で修業しよう!!
 期間中は、イベントがいっぱい。
 詳しくは、こちらをクリック→
 http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000002600/hpg000002569.htm

◇年越し前に、栄養バランスチェック!◇
●パソコン健康教室「栄養バランスを診断しよう!」
 平成18年12月21日(木) 各回先着20組(1組2名まで)
 1回目 10:30~12:00(初級者向) 
 2回目 13:30~15:00(中級者向)
 健康科学館のオリジナルソフトを使って、栄養について楽しく学びます。
 詳しくはこちらをクリック→
 http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000000300/hpg000000298.htm


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☆健康開発館だより

 「忘年会シーズン到来です!!」

  健康科学総合センター健康開発部 村田緑

 忘年会シーズンに突入しましたが、皆さんいかがお過ごしですか??忘年会
の後には、クリスマス、お正月と楽しいイベントが続きますが、ちょっと待ってく
ださい!日本人にとって年末年始は、危険な時期なのです!!
 
 忘年会に新年会、お正月にはおせち料理、それに加えてお酒の量も増え、
暴飲暴食になりがち。この時期には、仕事も休みとなり生活のリズムが乱れ
やすくなります。何も病気を抱えていない人でも体調を崩しやすいのですが、
生活習慣病を抱えている人にとっては、病気を悪化させるシーズンといえま
す。

 そんな“病気を悪化させるシーズン”に本格的に突入する前に、あいち健康
プラザで健康チェックを受けてみませんか?まずは現状を知り、「危険なシー
ズン」を無事に乗り切るための作戦をたてましょう。もうすでに忘年会シーズ
ンに突入してしまったという方も、体調管理を忘れずに年末年始をお過ごしく
ださい。


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☆情報ライブラリーのおすすめ図書
 健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正 

12月の情報ライブラリーのテーマは、「アルコール」です。
 今号と次号の2回は、アルコールに関連する書籍を紹介したいと思います。


・「新装版アルコール中毒 物語風」 なだいなだ著(1998/3 五月書房)
 精神科医にして作家でもあるなだ氏が、まだ駆け出しの頃にたまたま翻訳し
たフランスのアルコール中毒の専門書を訳したことがきっかけで、思いもよら
なかったアルコール中毒研究の専門医へと進み、いろんな患者さんと接しなが
らの経験談を綴った「物語風」のお話です。
 わざわざ「物語風」とつけてあるのは、学問書と間違えられかないというこ
とと、もっと広い層に向けて書いているメッセージ、なのだとか・・・。
読みやすく書かれているので、入門書がわりにどうぞ。


・「アルコールの害」  樋口進監修(2000/6 少年写真新聞社)
 未成年者の飲酒は禁止されていますが、現実にはゼロではない。
 なぜ飲酒がよくないのか、マウスを使った実験写真や、脳障害写真、視機能
の低下のグラフなど、簡単にまとまっていて分かりやすい内容です。
 飲酒運転の危険性についても何ページか書かれていますので、大人のドライ
バーの方にもお勧めです。
 
      
・「酒のとらわれから脱け出す法」 服部信也・鷲山純一共著
                       (1995/9 太陽出版)
 誰でもお酒の依存症になりうる可能性はあります。
 おいしいから、すすめられているうちに、がいつの間にか手放せなくなって
いたりすることも、あります。
 一つの例として、学生時代は全然飲めなかったサラリーマンが、すすめられ
て調子付いて、やがて昼間でも手放せなくなり、やがて家族との関係も悪化し、
とうとう自宅を放火してしまう・・・
 他にも、一つ一ついろんな症状・弊害が書かれています。
 これさえやれば治るか、と尋ねられれば、筆者も「治らない」と書いていま
すが、同じような経験を持つ方々との自覚的トレーニングを続けていくことで
社会復帰は可能であることを説きます。
 最終的には「気持ち」と、まわりの方々の暖かい応援が不可欠というところ
でしょうか。

 
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☆編集後記
 健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正

「今年の冬は暖冬」とも報じられていましたが、寒い日が続いていますね。
 さて、9月16日から開催していました健康科学館秋の特別展示「教えて!
健康づくり大百科」も、いよいよ12月10日で終了します。23日からの
「なりきり!忍者道場」も見所満載の展示ですが、秋の展示を見ていない方は
是非こちらも御覧になってください。


 「あいち健康プラザEニュース」へのご意見・ご要望をお待ちしております。

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☆配信案内

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