Vol.113(2007年2月1日配信)

あいち健康プラザEニュース Vol.113(2007年02月01日)

 あいち健康プラザEニュースは、手軽に役立つ健康情報とあいち健康プラザ
の情報を皆さんにお届けするため、月に2回(毎月1日及び16日前後)発行
するメールマガジンです。

Vol.113の内容

☆ 健康づくりと生活習慣病予防こぼれ話63
「ビタミンCの風邪予防作用」
健康科学総合センター長 富永祐民

☆ 健康一口メモ
「知っていますか?VDT症候群」
   健康科学総合センター健康開発部 保健師 村田緑

☆ あいち健康プラザのイベント情報

☆ 健康開発館だより 
  「エースをねらえ」
   健康科学総合センター健康開発部 管理栄養士 江崎千恵

☆ 情報ライブラリーのおすすめ図書
   

☆ 編集後記
 

☆ 配信案内

======================================================================

☆健康づくりと生活習慣病予防こぼれ話63

 「ビタミンCの風邪予防作用」

  健康科学総合センター長 富永祐民


 風邪の予防は健康づくりと生活習慣病予防と直接関係はないかも知れません
が、厳寒期は風邪を引きやすいので、今回は飛び入りでビタミンCの風邪予防
作用をめぐる話を紹介させていただきます。 

 ノーベル賞を2回受賞したライナス・ポーリング博士は1970年に「ビタミンCと
風邪」という本を発刊し、1日に5グラムから10グラムという大量のビタミンCを
摂取すれば風邪が予防でき、罹っても軽くすませることができると主張しました。
これは医学界に議論を呼び、ポーリング博士のビタミンC大量療法による風邪
の予防作用説を検証する動きが生じました。当時私は米国メリーランド大学に
留学中で大規模な臨床試験の統計センターで仕事をしていましたが、同大学病
院内科の感染症グループの医師がポーリング博士の仮説を検証するために臨
床試験を計画しているので、統計学的なデータ処理を手伝ってほしいと依頼さ
れました。

 この臨床試験は刑務所に収容されたボランティアー囚人を対象とし、治療方
法と臨床試験の方法について十分な説明をして同意を得た上で、二重盲験法
(医師も患者も実薬と偽薬のどちらかわからないようにして薬物を使用する方
法)で、1日3グラムのビタミンCと偽薬としてビタミンCと同じように酸っぱい味
のクエン酸をカプセルに入れて投与しました。風邪ウイルス(風邪のウイルスは
200種類以上ありますが、その内のリノウイルス44型)を鼻から接種し、その
後1週間にわたり試験薬を投与しました。あらかじめこのウイルスの抗体を持っ
ていない対象者のみを選定していましたので、全員が風邪にかかりました。

 臨床試験終了後に2群の鼻汁や血清中のウイルス量、抗体量等を比較した
結果、ウイルス量や抗体量に差はみられませんでしたが、鼻汁、鼻づまり、鼻
炎などの上気道の炎症症状はビタミンC群で明らかに低くなっており、統計学
的にも有意になっていました。

 この臨床試験の結果から、私は風邪を引いたかなと思ったらすぐに大量(1日
に3-5グラム)のビタミンCの錠剤をトローチのように舐めています。風邪を引
いたかなと思った初日から飲み始めると、不思議に風邪が悪化せず消えてし
まうことが多いのですが、手元にビタミンCが無く、1,2日後に飲み始めた場
合には全く効かないようでした。これはウイルスの繁殖力が強く、1日も経てば
ウイルス量は千倍も増えてしまうので、ビタミンCの手に負えないようです。

 国立がんセンターがん予防検診研究センターの津金昌一郎部長らは胃がん
予防のために、秋田県の地域住民を対象としてビタミンCを長期間投与する研
究を行っていますが、ビタミンCを投与したグループでは風邪引きの頻度が有
意に低くなっていることを認めています。

 一般に、ビタミンCはウイルスや細菌感染に対する抵抗力を強めるとみられ
ていますから、日頃からビタミンCかビタミンCに富む果物や野菜類を多量に
摂取しておくと、感染症の予防、がんの予防、美肌にも役立つと考えられます。

 ちなみに、風邪の予防方法としては、手洗い(特に、帰宅後、食事前)、うが
い(緑茶も有効)、風邪やインフルエンザの流行期には不必要に人混みに出
ない、過労を避ける、風邪を引いてしまった時は無理をせず身体を休め、たっ
ぷり水分をとることが重要です。発熱はウイルスや細菌を殺すための、咳も痰
や粘液を排出するための生体の防御反応ですから、不必要に風邪薬を飲ま
ない方がよいと思います。ただし、高齢者や幼児では抵抗力が低いので、風
邪といえども油断はできません。



----------------------------------------------------------------------

☆健康一口メモ

 「知っていますか?VDT症候群」
 
  健康科学総合センター健康開発部 保健師 村田緑


 皆さん、パソコンやゲームに向かって長時間作業したときに、目の疲れや肩
のこり、だるさを感じたことはありませんか?これがVDT症候群です。

 VDTとは、Visual Display Terminalの略で、パソコンやゲームの表示装
置のことを示しています。この表示装置を使用した作業を長時間続けることで、
目・体・精神に症状がでる、これをVDT症候群といいます。そこで、VDT症候
群を避けるために次のようなことを注意していただきたいです。

1 適度な休憩
  長時間連続した作業が一番の原因です。1時間に10~15分、外を眺め
て目の小休憩をとりましょう。

2 体操
  椅子に座ったままでもよいので、軽く伸びをするなどの体操をして体の緊
張をほぐしましょう。

3 理想のスタイルを保つ
  パソコンを行なうときの理想のスタイルは、以下のとおりです。
・画面と目の距離は40~70cm。
・視線は少し下向き。
・照明は明るく。
・画面の反射を防ぐためにフィルターを使用。

 VDT症候群も予防することが大切です。
 仕事に区切りを作って、気分転換のためにも、外に出て動きましょう!!
 


----------------------------------------------------------------------

☆あいち健康プラザのイベント情報

◇一泊二日の健康づくり!◇
●健康づくり教室ゆったり滞在型「生活習慣病予防教室」
 健康的な生活をしたい方、徹底的に生活習慣の改善ポイントを探りましょう!
 ◆日時 平成19年2月24日(土)~25日(日)
     10:00~翌日14:30
 ◆定員 15名
 ◆締切 平成19年2月17日(土)
 詳しくは、こちらをクリック!
 →http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000000300/hpg000000202.htm

◇自分のからだを考えよう◇
●パソコン健康教室「あなたのからだを見直そう!」
 健康プラザホームページの体型シミュレーションを使って、肥満と健康につ
いての知識を深めよう!
 ◆日時 平成19年2月15日(木)
  初級者向 10:30~12:00
  中級者向 13:30~15:00
 ◆定員 各回20組(1組2名まで)
 詳しくは、こちらをクリック!
 →http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000000300/hpg000000298.htm

◇何ができるかな?◇
●土曜おもしろ科学館「牛乳の実験」
 からだを丈夫にする栄養素がい~っぱいの牛乳から、何ができるかな?
 ◆日時 平成19年2月24日(土)10:00~12:00
 ◆定員 小中学生40名
 詳しくは、こちらをクリック! 
 →http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000001400/hpg000001389.htm

◇2月も、道場入門者募集!!◇
●健康科学館冬の特別展示「なりきり!忍者道場」
 ~平成19年3月4日(日)まで 好評開催中!
 忍者に必要なのは、知力・体力・集中力。
 キミも、忍者道場で修業しよう!!
 詳しくは、こちらをクリック
 →http://www.ahv.pref.aichi.jp/hp/page000002600/hpg000002569.htm



----------------------------------------------------------------------

☆健康開発館だより

 「エースをねらえ」

  健康科学総合センター健康開発部 管理栄養士 江崎千恵


 体の調子を整える栄養素といえば、「ビタミン」が頭に浮かぶと思います。
ビタミンの「ビタ」とは、ドイツ語で「生命」という意味で、「生命にとって大切な
もの」と言う意味をこめて「ビタミン」と名づけられたそうです。ビタミンには
13種類あり、それぞれにいろいろな働きをしています。そのなかで、組み合
わせてとるとそれぞれの効果がパワーアップするビタミン、それが「ビタミン
エース」です。

 「そんな名前のビタミンは聞いたことがない」かもしれませんね。ビタミンエ
ースというのはビタミンA・C・Eをあわせたもの(ACE=エース)なのです。
特に酸化を防ぐ働きが大きく、活性酸素という細胞を壊す働きのある物質
をやっつける働きをしてくれます。

 では、このビタミンエースをどのように体の中に入れましょうか?サプリメ
ントでとりますか?それとも、食事からとりますか?

 この3種類のビタミンを多く含んでいる食品の代表が緑黄色野菜です。
ほうれん草やブロッコリーの緑色、南瓜の黄色、トマトの赤色、人参のオレ
ンジ色などの「濃い色の野菜」です。「中まで色が濃い」がポイントです。緑
黄色野菜が入っている料理を上手に組み合わせれば、見た目もカラフルな
のでおいしそうに見えます。心の栄養にもなりそうですね。また、これらの野
菜には不足しがちなカルシウムや鉄分も多く含まれているものがあります。
とらない手はありませんね?

 これまでの食事には緑黄色野菜が少ない(色があまりない)と思われる方、
これからは意識して緑黄色野菜のおかずをとり入れるようにすることから始
めませんか?食事といえば、まず肉や魚といったメインのおかずから食べ
て緑黄色野菜を後回しにするより、いちばん最初に食べるようにするのもよ
い方法です。

 ぜひ、おためしください!



----------------------------------------------------------------------

☆情報ライブラリーのおすすめ図書

 2月のテーマ「循環器疾患」  
 
 健康科学総合センター健康促進部 櫛原照正 


 2月の情報ライブラリーのテーマは、「循環器疾患」です。
今号と次号で、テーマに沿った書籍を紹介します。

・「いま心臓病について知っておきたいこと」 
  柳沢厚生・柳沢安紀子共著(1996/2 ディスカバー・トゥエンティワン)
 循環器といえば、やはり心臓について取りあげることになると思いますが、
例えば心臓病になり易い性格・なりにくい性格、肥満は心筋梗塞になり易い、
サラリーマンの心臓発作は月曜日に多い、など、すぐ読めて雑学知識にもなる
情報が満載の一冊です。

・「タイプA 性格と心臓病」
  M.フリードマン&R.H.ローゼンマン共著(1993/11 創元社)
 先に紹介した書籍の中にも見受けられる言葉「タイプA」とは何か?
 過度の競争心、攻撃性、短気、時間の切迫感を感じる・・・といったパーソ
ナリティを有する人・その行動パターンを指し、本書発刊時のデータで「タイ
プA」の行動パターンを有しない人はほとんど70歳より前で冠状動脈疾患に
なることはないのだとか。
 それでは「タイプA」行動をとる人間は、一度なったら元に戻らないかとい
えばそうではなく、医者の力を借りなくても元に戻る人は時々いるそうです。
 のんびり構えていられることはが一番重要なんでしょうか。

・「ストレスと心臓 怒りと敵意の科学」
 A.W.シーグマン、T.W.スミス編(1996/3 星和書店)
 上記2冊の内容に比べると、専門書と呼べる内容のものですが、冷静で落ち
着いた思考のすすめ、怒りの問題視、怒りの細分化など、冠状動脈疾患に影響
する「怒り」を軽減する方法にも触れており、日常生活に取り入れる参考にな
ると思います。


----------------------------------------------------------------------

☆編集後記

今日から2月7日までは、厚生労働省が定める生活習慣病予防週間です。
 今年のスローガンは、「ウエストのサイズダウンで健康アップ!」ですが、
あいち健康プラザでは、生活習慣病予防週間にあわせて健康に関するパネル展
示を行っています。
 皆様には是非足を運んでいただいて、普段の生活習慣を見直すきっかけにし
ていただければ幸いです。

 また、今年度の健康づくり教室も2月開催分、3月開催分について募集して
います。
 そろそろからだのことが・・・と考えていらっしゃる方、是非受講してみて
ください。 



 「あいち健康プラザEニュース」へのご意見・ご要望をお待ちしております。

----------------------------------------------------------------------

☆配信案内

◇ご意見、ご要望はこちらまで 

◇送信の停止はこちらから


・最下段のボックスに登録メールアドレスを入力し、「オプションの編集」ボ
タンをクリックしてください。

・パスワードを入力し「退会する」ボタンをクリックしてください。

注:平成15年10月以前にご登録の方は、「私のパスワードを送って下さい」
ボタンを押してください。登録メールアドレスにパスワードが送られます。

◇登録メールアドレスの変更は、上記方法で退会処理をしていただき、再度、
入会処理を行ってください。

◇あいち健康プラザ:http://www.ahv.pref.aichi.jp/